たのしイネ2012 第3回 観察会を開催しました。
夏もまっさかりの2012年8月4日。
夏の観察会&交流BBQを開催しました。
昨年は原因不明でうるち米が枯れるトラブル。
今年はそれを解消するために、屋上の温度に原因があるのでは、という目星をつけて24時間の温度測定です。
とはいえ、参加者のみなさまにずっといてもらうことはできません。
午前の部、午後の部にわけて、測定の一部に参加していただきました。
まずイベントでは、イネの生育状況の観察。
顧問の平尾先生の指導のもと、観察していきます。
なによりその生育状況に驚きの声。
「約1ヶ月でこんなに育つなんて」というお言葉。
しっかりと太陽の光、水があれば、ぐんぐん成長していくものですね。
そしてよく見ると、いくつかの虫がついています。
中国大陸からジェット気流に乗ってきた虫たちです。本当だったらイネに出会わないはずの都会で出会ってしまった、幸運な虫たちです。
とは言え僕たちにとってはイネを食べる虫。手で取ったり水で流したりと、安全に除去します。
そして、肝心の温度はというと、ぐんぐん上がっていきます。
お昼頃の気温は37度を超え、水温も31度を超えています。
サーモグラフィーで見ると、コンクリート部分はもう真っ赤を通り越して白くなっています。
これは50度を超えるとのこと。しかし、イネを始め、緑があるところは緑色や青色です。
それぞれの温度が低いだけなく、蒸散をすることで周囲の温度を下げてくれているのですね。
一通り観測した後は会場を会議室についてお米の話。
今回パークビルで育てているお米の紹介。
フードマイレージの紹介。フードマイレージとは簡単に言うと、食べ物を運ぶためのコストについて話。日本は莫大なコストを使って食べ物を運んでいます。その目線で見ると、近くでとれたものを食べることは大切です、というお話しです。詳しくは調べてみてくださいね。
そして、平尾先生恒例米袋コレクション。全国に多くあるお米のことを知ることができます。
午後の部の後は、夜の部に突入。
「夜のオフィスビルの屋上環境を体感する」ということで、BBQを開催しました。
みなさん、いろいろ持ち寄ってくださったため、お肉、野菜にとどまらないBBQです。
これまで種まきや田植えを通して、交流を持たれたみなさんが、「一緒に食べること」を通じて、仲良くなっていく様をみて、「これがたのしイネの活動の一つの根幹だ」と感じました。
それからスタッフだけ残って、3時間おきの温度測定。
どんな結果がでたかはまたの機会に公開いたします。